00-グアテマラ フィンカ・ロスマ(深煎り)

1,080円(税込)

豆の状態
購入数

生産国  :グアテマラ
農園  :ロスマ農園
農園主  :Fredy Milton Morales Merida
地区  :ウエウエテナンゴ サンペドロネクタ
標高  :1650-1750m
品種  :ブルボン&ティピカ
生産処理  :ウォッシュト
焙煎度合い  :深煎り
風味特性  :チョコ&グリーンアップルの印象

【ストーリー】

雲の山に根を下ろした家族の志 ― フィンカ・ロスマ

グアテマラ西部、雲と山が折り重なる高地――ウエウエテナンゴ。昼夜の寒暖差と乾いた風が、果実にゆっくりと甘みを蓄えさせるこの地は、同国でも屈指の高品質コーヒーの産地として知られています。その山懐に、半世紀以上にわたり静かに歴史を紡いできた農園があります。フィンカ・ロスマです。

物語は1963年に始まります。創業者アレハンドロ・モラレスは、すでにブルボンとティピカが植えられていた農地を購入し、コーヒーづくりの一歩を踏み出しました。

険しい山道を切り拓き、精製に欠かせない清冽な湧き水を求め、農園から5km離れた水源からパイプラインを引く――。彼の投資は派手さとは無縁でしたが、「良いコーヒーのために必要なこと」を愚直に積み重ねるものでした。

1980年、その志は息子フレディ・モラレスへと受け継がれます。農園名「ROSMA」は、彼の妻ローズメアリーの名に由来します。家族への敬意と愛情を名に刻みながら、フレディは品質向上への挑戦を加速させました。

ハイブリッドH1、パカマラ、ゲイシャ、SL28、マラゴジペ――多様な品種を導入し、標高や区画ごとの個性を引き出す栽培へ。同時に、農園で働く人々の暮らしにも目を向け、住居や教育、医療の支援を行い、土地と人がともに健やかに育つ環境を整えていきます。

今回ご紹介するロットは、ロスマの原点とも言えるブルボンとティピカのブレンドを、丁寧なウォッシュド・プロセスで仕上げたもの。カップには、チョコレートやブラウンシュガーを思わせる穏やかな甘さ、ナッツの香ばしさが広がり、余韻にはグリーンアップルの瑞々しい甘みが顔を出します。山の静けさと、家族の手仕事がそのまま映し出されたような、誠実な味わいです。

そしてロスマの物語は、農園の垣根を越えて広がります。

Xinabajul Project――ウエウエテナンゴ県内の小規模農家が集い、地域単位で品質を高める協働の試み。中心にいるのは、ロスマを率いるフレディ・モラレスとモラレス・ファミリー。ヴィジャトロ・ファミリーらと定期的にカッピングを重ね、互いの豆を評価し合い、改善を続けています。

それは単なる「良いコーヒーづくり」ではありません。“Huehuetenango”という名を、世界のスペシャルティマーケットに誇れるブランドへ――。家族の歴史、土地への敬意、そして地域が手を取り合う共闘の精神。そのすべてが、フィンカ・ロスマの一杯に静かに息づいています。